学生日記

大学生です。無能って感じのデクです。

エビダンス

妹が「メダカを飼いたい」と言い始めたので、メダカを多頭飼育しているおばあちゃんから数匹もらいました。妹がかわいい~と言いながら毎日世話をしています。非常に微笑ましい光景です。微笑ましいんですが、なんか、これ、

エビじゃない?

っていうのが、数匹のメダカにまぎれてて、なんか、

エビいない?

っていうのがここ最近の一番の悩みです。明らかにメダカならぬものがいるんです。泳ぐスピードめっちゃ速くて、明らかメダカとは形状の違う、一般的に「エビ」と名付けられているその生き物が。

おばあちゃんに聞いてみると、「あぁ、それ、メダカ。」と返ってきました。あぁ、なんだ、メダカだったのか。確かによく見るとメダカに見えなくもありません。ほら、今多様性だとか言われてるので、メダカにも多様性は大事というか、NO1にならなくてももともと特別なオンリーワンというか、SMAPなメダカというか、無理。エビ。絶対エビ。エビでしかない。おばあちゃん。

やっぱりエビだと伝えると、「あぁ、それはエビ。」と言いました。エビでした。僕の目に狂いはありませんでした。よかったよかった。じゃなくて。僕が知りたいのはメダカの水槽にエビがいる訳なわけで。エビデンスを知りたいんですよ。エビだけに。

考えられる可能性は3つ、とか言ってみたいんですけど、もう何も考えられません。「メダカの水槽の中にエビがいる理由」について何も想像できません。来年あたり東大入試に入れられてもおかしくないくらいの、難問。科目は「倫理」。

さらにメダカについて全く知識のない妹が適当に餌をやろうとしていたので、お父さんに怒られ、それに対し反抗期の妹が反抗し、「そんなこと言うんだったら入れてメダカ死なせたらいいだろ!」と言い始めました。僕の家がナチスと化しそうです。残虐非道なメダカ実験が始まろうとしています。

そんな恐怖はつゆ知らず、今日もメダカとエビはのうのうと生きています。メダカもエビもお互い何も思わないんですかね。いやでもこれこそ多様性を求める人間社会の「あるべき姿」なのかもしれません。エビも認められる社会。僕らはメダカとエビの共存から、何かを察しなければならないのかもしれません。僕らの未来を。あるべき社会の姿を。そんなわけあるか。下等生物が。あ、猫がベランダで寝転んでいます。かわいいですね。もう三時。地球よ、止まれ。