学生日記

大学生です。無能って感じのデクです。

コンビニの悪魔

バスから降りて、徒歩5分。走ったら3分。ダッシュで2分。頑張れば1分で、僕の家に着きます。

毎日毎日満員バスに揺り揺られ、一人の学校帰り。おしくらまんじゅうのような状態です。もし僕が饅頭だったら、原形をとどめていないでしょう。それくらいの満員度合。

命からがらバスから降り、あとは上記のとおり。目隠ししてでも家に着くでしょう。信号運が良ければですが。

さぁ、帰るんだ。一歩一歩足を進めます。曲がり角を曲がり、信号を渡り、あとは細い道に入って階段と坂を上がるだけです。今日は疲れた。金欠だし、家に直行するんだ。

しかし、足は違う方向に向きます。なぜ。大通りの方に足が向いているのか。そっちに僕の家はない。あるのは…コンビニ。

ハッとしました。僕の足は、まさにコンビニに向かっています。必死に止めようとします。帰るんだ、帰るんだ、家に。しかし、もはやこの足は自分の支配下にありません。

そうだ、僕は今月金欠なんだ。そんなところで寄り道なんか…。しかし、足は止まりません。着々と、コンビニへと向かっています。あぁ、やめてくれ、それ以上は

僕の足が語り掛けます。本能に忠実になれ、と。僕の腕は、もはや財布を探し始めています。

なすすべありません。僕は、コンビニへと吸い込まれていきます。そこに僕の意思なんかありません。逆らう気も、もはやありませんでした。いつものだらけた店員が、視界に映ったところで、僕の記憶は途切れていました。

 

 

ただいま、と帰ってきた僕の手には、もち食感ロールがありました。一回食べてみてください。まじでおすすめです。イチゴバージョンもおすすめです。