学生日記

大学生です。嫌な人が増えたので筋トレ始めました。

テニスなんかうまくなくたっていいじゃないか

今週のお題「冬のスポーツ」

テニス部に入って4年。ベテランです。審判、ボーラー、荷物運び、謝罪など、何でもできます。唯一できないのは、テニスです。全くうまくなる傾向がありません。

練習の時、下手な人はコートの隅っこに追いやられます。僕はコートの隅の常連です。僕は親しみを込めてその場所を故郷と呼んでいます。ちなみに同じく常連であるK君はそこをブロンズ帯と呼んでいます。

大会は初戦負け安定です。すぐ負けるからということで、昼ご飯も買わずに会場に行きます。

前の試合相手は、鉢巻をしていました。いや、鉢巻って。競技間違えてない?さらに、ラケットを五本ぐらい持っていました。ゴルフじゃないんだから。いやゴルフに鉢巻きしてこられたら困るけど。ちなみに試合は15分で終わりました。

しかし、そんな僕でも一度だけ試合に勝ったことがあります。

 

あれは汗が滴る夏の頃。水がきらめく夏の頃。ひまわりは風に応えて、僕は暑さををこらえて。どうせ今日もすぐに負けるだろう、と思いつつ会場へと重い足を運ばせました。

会場先には先についている歴戦の猛者が、一人、二人。早く着きすぎたか。仕方なく会場の隅っこにカバンを置きます。すみっコぐらしにも負けないくらい、隅っこを陣取ります。

みんなが準備運動をしている間、スマホを触ったり、お茶を飲んだり。当たり前です。準備運動なんてしても、所詮初戦負けするだけなんですから。

点呼が始まりました。よし、そろそろ帰る準備か。そう思いました。しかし、対戦相手の名前が何回も呼ばれています。相手が来てないようです。どうした。怖気づいたか?

マジで来ませんでした。なんとなんと、初勝利は、不戦勝。二回戦は、15分で終わりました。僕の15歳、真夏の大冒険は、幕を閉じました。

勝てた?のはそれだけです。最近は体力が持たず、試合会場に行くのすら一苦労です。盛者必衰なんて言いますけど、盛者なんかじゃなくったって、体は衰えます。そろそろ引退時でしょうか。祇園精舎の鐘は、鳴りまくっています。あぁ、マジ諸行無常