学生日記

大学生です。無能って感じのデクです。

暇。

暇というものは、ここぞというときに来ず、いらない時に来ます。思わぬ休みを得、何しようかと考えているうちに、時計が回りまわって三時を指していたので、筆を執った、というか、マウスを取った次第です。

もうそろそろ根が生えるんじゃないかってくらいパソコンの前に座っています。YouTubeを開くと恐ろしいくらい「見るか見ないか微妙なライン」の動画が転がっています。一つ見てみると、横にズラーっと「見るか見ないか微妙なライン」の動画が現れます。次々と現れる動画を何とかさばいているうちに、一時間。あぁ、あぁぁぁ恐ろしい。

YouTubeは恐ろしいと思い、ツイッターを見ると、まぁこれも恐ろしい。いろいろな情報が東名高速上りかってくらい渋滞しています。

あぁ怖い怖い、と思い、次はインスタを見てみます。友達とバーベキューだぜウェイ、スタバなう、彼女とデートなう。見れば見るほど無心になっていきます。ダメだ、このままだと悟りを開いてしまう。

インスタなんて二度と見るか!と思い、YouTubeを見ます。あぁYouTubeは恐ろしいと思い、ツイッターを見ます。永遠に増えるタブ。時間を無駄にしているという実感。永久機関

そうです、永久機関です。人類が研究して、不可能だと分かった、あの永久機関が、我が家で起こっていました。これを何とかしてエネルギーに活用できたら、僕はノーベル賞を取れるでしょう。もちろんお金ももらえます。

そのお金で僕は不老不死の手術を受けます。するとなんということでしょう、僕は永遠の時間を手にすることができます。もう時間の無駄なんてないんだ!時計なんて見なくていいんだ!!!

しかし永遠の命は退屈なものです。知り合いは全員死んでいく中、僕は一人寂しくツイッターを見ます。情報は日々更新されていきます。その全てが退屈なものです。そんな中出会った、一人の女性。名前はメアリー。僕は恋に落ちます。しかし、彼女は老けていく一方、僕の体には何の変化も起きません。ついにメアリーは死んでしまいます。

全てに絶望した僕は、世界を滅ぼそうとします。もう失うものをなくすために。そして、最後には勇者に倒されます。やっと、不老不死の期間が終わったのです。最期に僕は言います。「今行くよ、メアリー。」

暇です。