冴えない学生がトラックにはねられて転生したり、急にモテ始めたり、何なら幼馴染と仲良かったり。お前ら、「冴えない」をなめてんのかと。冴えないで言ったら右に出る者はいない僕は、最近の「冴えない」に不満を募らせています。
僕の冴えなさといえば、もうあの新海誠でもどうしようもないくらいです。僕で物語を作るとしたら、多分起承転結の「起」の部首の「走」の上の「土」の部分でつまずくでしょう。それくらい、何もない。毎日毎日見える風景は誠に深海です。いくら進んでも光一つありません。スイミーでも泳いでくるんじゃないかってくらい、深海です。何もない。
これでも一応、学生をやらせてもらっています。かろうじて。学生と言えば青春みたいなところあります。もう何をしてても学生だったら「アオハルかよ」で済むみたいな。今と言えばクラス一丸となってやる「THE☆青春」な文化祭の季節なんですけど、未だにクラスメイトのほとんどが「君の名は。」。もちろん文化祭に微塵も関わっていないというか、僕抜きで全然すすんでいるというか。いや、もちろんなんですけど。
と、言うことを、文化祭準備の時に考えていました。暇だったので。
そして今日もやっぱり何もなくて、無傷で無事家にたどり着きました。ちょっとは傷をつけたいところなんですけど。テレビをつけて、ふと目に留まったものが、
デジャヴ。ついさっきまで同じ状況だった。
でも、僕は知っています。「君の名は。」は、決して僕みたいなのが文化祭の輪に入れずにタジタジしている映画ではないということを。新海誠はそんな物語を作らないと。
確か、僕の記憶が正しければ、男性と女性が入れ替わって、女性が、なんか、死んで、隕石が「待たせたな」的な感じで来て、運命だとか未来とかでHappy Ending!みたいな物語だったと思います。
いや、この男性、僕の人生200回分くらいの内容量。僕がわかめスープだとしたら、一平ちゃん。濃すぎ。
大体ねぇ、入れ替わるだけでも凄いんですよ。普通に生きていたら入れ替わりません。少なくとも僕のこの体は16年物です。お父さんは50年物です。年季がヤバいです。なんか最近健康診断に行ったら動脈硬化寸前だよって言われたらしいです。
それが、いや、隕石。隕石かー。もし僕が君の名はの世界にいたら思う。16年何もなくて、ようやく何か来たと思ったら、隕石って。そりゃないよーだって今まで何もなかドーーーーン。
って、そりゃないでしょう。
とにかく、僕が引っかかるのは、入れ替わりの部分です。入れ替わった人が女子高生って、どんな得を積んだらいいんですか。僕だって今日、困っているおばあちゃんに「大丈夫ですか」っていう想像をしつつ、まぁ、通り過ぎたんですけど。
例えば、入れ替わった先がお父さんだったら。泣きます。動脈硬化寸前。入れ替わり先で必死の青汁生活とか、泣きます。
さて、今君の名はが始まったんですけど、隕石、思ったより多かったです。あと、絵が綺麗。凄い。ねぇ、誠。
僕、映画化出来ないかな。ほら、五千円までなら、出すから。ねぇ。