学生日記

大学生です。嫌な人が増えたので筋トレ始めました。

猫なんかには、負けない。絶対に。

学校にウサギがいました。二匹いました。僕はそのウサギを世話する係でした。生き物係というやつです。別にありがとうと伝えたいわけでもないんですが。

昔の僕は純粋な気持ちでそのウサギに餌をやっていました。ハウスダストアレルギーなのにもかかわらず、一生懸命触れ合っていました。

しかし今思うと、あの頃の僕はウサギに「服従」していたのではないのでしょうか。ウサギごときに、人間様である僕は、服従していたのです。

ウサギは僕たちに何もしていません。何かしているのは、何かしてあげているのは、僕の方です。それにもかかわらず、ありがとうもいいやしません。ただ僕を見つめるだけです。つながれた右手で、まっすぐな思いを、不器用に伝えようともしていません。それに対して、僕は餌をあげているのです。まるで奴隷のようではありませんか。

よく考えればウサギに限ったことではありません。前、テレビでおしゃれ未経験のワンちゃんが服を着れたら1万円という企画を見ました。いや、僕もおしゃれ未経験なんですけど。何、僕が服を着たら1万円くれるの?もらえるはずがありません。不平等ではないでしょうか。

猫は道端を歩いているだけで可愛いといわれます。実際、僕も道端の猫を見かけて、可愛いと思うことはあります。しかし、道端に僕がいても、だれも何も言いません。

よく考えたら、あらゆる面で僕たちはいわゆる「かわいい動物」に負けているのではないでしょうか。僕たちはそれらに服従しているのではないでしょうか。かわいい、もふもふという理由だけで、彼らに餌をやり、寝床をやり、挙句の果てには家にまで招き入れる。

だから、僕は野良猫に餌をあげませんし、軽く威嚇してからよけるようにしています。誰が猫なんかに負けるか。人間としての確固たる威厳を持ちながら、日々登校しています。